タイムコード計算機の使い方
- 上の欄でタイムラインのフレームレートを選びます。同じタイムコードでもフレームレートによってフレーム数が変わるので、最初に選んでください。
- タイムコードを入力します。区切り記号は省略できます。数字は右から埋まるので、1000 は 00:00:10:00、1000000 は 01:00:00:00 になります。区切りにはコロン、セミコロン、ピリオド、カンマが使えます。
- Enter キーか「行を追加」で次の値を入れます。各行の左のボタンで足し算と引き算を切り替えられます。
- 結果のタイムコードと、そのフレーム数・実時間を確認します。「タイムコードをコピー」でクリップボードにコピーできます。
ほかの2つのタブは、よくある質問に答えます。「タイムコード ⇄ フレーム」はタイムコードをフレーム数と秒数に、またはその逆に変換します。「フレームレート変換」は、別のフレームレートでどのタイムコードになるかを、時計の上で同じ時刻の場合と、同じフレームを速く・遅く再生する場合の両方で示します。
タイムコードのしくみ
タイムコードは各フレームに付く番号で、時・分・秒・フレームの形 HH:MM:SS:FF で書きます。フレームの欄は 00 からフレームレートより1少ない数まで数えます。25 fps なら 00〜24、29.97 fps なら 00〜29 です。時間を測るのではなくフレームに名前を付けるものなので、タイムコードの計算にはフレームレートが必要です。1秒分のタイムコード 00:00:01:00 は、25 fps では 25 フレーム、59.94 fps では 60 フレームです。
数えるレートと実際のレート
23.976、29.97、59.94 は、それぞれ毎秒 24・30・60 フレームとして数えますが、実際の再生は 1000/1001 だけ遅くなります。そのため 29.97 ノンドロップで1時間分のタイムコードは、時計では 3603.6 秒かかり、1時間より 3.6 秒長くなります。この計算機は常にフレーム数と実時間の両方を表示するので、この差がすぐにわかります。
24時間の上限
ファイルやテープに記録されたタイムコードは、23:59:59 の最後のフレームの次にゼロへ戻ります。長さの計算では戻らないので、この計算機は 24 時間を超えても数え続けます。
ドロップフレームとは
ドロップフレームタイムコードは、一部のフレーム番号を飛ばすことで 29.97 と 59.94 のタイムコードを時計に合わせます。29.97 fps では、毎分の最初の番号 00 と 01 を飛ばします。ただし 00・10・20・30・40・50 分は飛ばしません。そのため 00:00:59;29 の次は 00:01:00;02 になります。59.94 fps では同じ規則で 00〜03 の4つを飛ばします。
29.97 fps では1時間に 108 個の番号が減ります(60 分のうち 54 分で 2 個ずつ)。1時間分のタイムコードは 107,892 フレームとなり、再生時間は 3599.996 秒、実際の1時間との差は 4 ミリ秒未満です。
映像が削られるわけではありません。飛ぶのは番号だけで、映像のフレームも音声もすべて残ります。
ドロップフレームはフレームの前をセミコロンにして 01:00:00;00 のように書き、ノンドロップはコロンだけで書くのが一般的です。この計算機もそのように表示し、00:01:00;00 のようにドロップフレームで存在しない番号を入力すると知らせます。
どちらを使うか
日本や北米など 29.97・59.94 の地域の放送では、番組のタイムコード上の長さを実際の尺と一致させるため、ドロップフレームを求められることがよくあります。毎分のフレーム数が一定で計算しやすいため、ポストプロダクションではノンドロップで作業するチームも多くあります。納品仕様で指定がある場合はそれに従ってください。
フレームレート一覧
| レート | 実際の fps | 1秒に数える数 | 飛ばす番号 | 1時間分のフレーム数 |
|---|---|---|---|---|
| 23.976 | 23.976024 | 24 | なし | 86,400 |
| 24 | 24 | 24 | なし | 86,400 |
| 25 | 25 | 25 | なし | 90,000 |
| 29.97 DF | 29.970030 | 30 | 毎分 2 | 107,892 |
| 29.97 NDF | 29.970030 | 30 | なし | 108,000 |
| 30 | 30 | 30 | なし | 108,000 |
| 48 | 48 | 48 | なし | 172,800 |
| 50 | 50 | 50 | なし | 180,000 |
| 59.94 DF | 59.940060 | 60 | 毎分 4 | 215,784 |
| 59.94 NDF | 59.940060 | 60 | なし | 216,000 |
| 60 | 60 | 60 | なし | 216,000 |
3つの端数のあるレートは、正確には毎秒 24000/1001、30000/1001、60000/1001 フレームです。
主な用途:23.976 は映画風の映像や多くの配信向け納品、24 は映画、29.97 と 59.94 は日本や北米のテレビ放送、25 と 50 はヨーロッパなどのテレビ放送、30 と 60 はスマートフォン、画面収録、Web 動画、48 はハイフレームレート映画で使われます。
フレームレートの変換
タイムコードを別のフレームレートに変換するといっても、意味は2通りあります。この計算機は両方の答えを表示します。
実時間で同じ位置
別のフレームレートで作られたバージョンの中で同じ位置を探すときに使います。たとえば 25 fps の編集を 23.976 のマスターに合わせる場合です。入力したタイムコードの時計上の時刻を求め、新しいフレームレートでその時刻にあたるフレームを、いちばん近いフレームに丸めて表示します。
同じフレームを新しい速度で
コンフォームでは、すべてのフレームをそのまま新しいレートで再生するため、尺が変わります。23.976 の素材を 25 fps で再生する、いわゆる PAL スピードアップでは 4.27% 速くなります。23.976 で 01:30:00:00(1時間30分5.4秒)の映画は、25 fps では 01:26:24:00 になります。音声も同じ割合で速くする必要があり、通常はピッチ補正をかけます。
計算例
25 fps でのカットの長さ
アウト点 01:07:43:20 からイン点 01:02:10:05 を引くと 00:05:33:15、つまり 8,340 フレーム、5分33.6秒です。お使いのソフトがアウト点のフレームもカットに含めて数える場合は、1フレーム足してください。
23.976 で3つのクリップの合計
00:00:12:08 + 00:00:07:15 + 00:00:21:00 = 00:00:40:23。983 フレームで、再生時間は 40.999 秒です。
29.97 ドロップフレームの1時間
01:00:00;00 はフレーム 107,892 です。同じ表記のノンドロップはフレーム 108,000 で、3.6 秒遅れて現れます。
ほかのツール
それぞれ計算機を目的の機能で開き、その作業のための説明を添えています。
- フレーム数 ⇄ タイムコード変換:どのフレームレートでも。
- タイムコードの長さ計算:IN 点から OUT 点までの尺に。
- ドロップフレーム計算機:29.97・59.94 で飛ばされる番号を解説。
- タイムコードのフレームレート変換:23.976、24、25、29.97 など。
字幕ツール
- 字幕のタイミング調整:SRT・VTT 字幕が早い、遅いときに。
- 字幕のフレームレート変換:23.976 と 25 fps など、だんだんズレる字幕に。
- SRT ⇄ VTT 変換:どちら向きにも。
- AI字幕の整形:Whisper などの音声認識で作った字幕に。
- 字幕翻訳:SRT・VTT 字幕を無料の AI で30言語に。
よくある質問
ドロップフレームとノンドロップフレームの違いは?
どちらも 29.97 fps では毎秒 30 個(59.94 では 60 個)の番号を数えます。ノンドロップはすべてのフレームに順番に番号を付けるため、1時間で時計より 3.6 秒遅れます。ドロップフレームは毎分いくつかの番号を飛ばし、実時間に合わせます。
ドロップフレームは映像のフレームを削除しますか?
いいえ。飛ばすのはフレーム番号だけです。映像も音声もすべて残り、カウントがいくつかの番号を飛び越えるだけです。
23.976 にドロップフレームがないのはなぜ?
SMPTE がドロップフレームを定義しているのは 29.97 fps と 59.94 fps だけです。23.976 のタイムコードは常にノンドロップなので、1時間で時計より 3.6 秒遅れます。
タイムコード1時間は何フレーム?
23.976 と 24 fps で 86,400、25 で 90,000、29.97 ドロップフレームで 107,892、29.97 ノンドロップと 30 で 108,000、48 で 172,800、50 で 180,000、59.94 ドロップフレームで 215,784、59.94 ノンドロップと 60 で 216,000 です。
タイムコードを速く入力するには?
区切り記号を省略します。多くの編集ソフトと同じく数字は右から埋まるので、1000 は 00:00:10:00、1000000 は 01:00:00:00 になります。区切りにコロン、セミコロン、ピリオド、カンマも使えます。
入力した内容はどこかに送信されますか?
いいえ。計算機はブラウザ内で動作し、入力内容をどこにも送信しません。選んだフレームレートだけをお使いの端末に保存します。
どのフレームレートを選べばいい?
編集しているタイムラインのフレームレートです。シーケンスやプロジェクトの設定で確認できます。素材とタイムラインのレートが違う場合は、タイムラインのレートで計算してください。
この計算機について
カウント方法は、編集・放送・カメラで使われるタイムコード規格 SMPTE ST 12 に従っています。自動テストで、各ドロップフレームレートの 0 から 10 時間以上までのすべてのフレームをタイムコードに変換して戻し、一致することを確認しています。
制作:MyShortClip。ご質問や誤りのご報告は info@myshortclip.com まで。